貴金属の問屋街である御徒町とは？問屋の意味や業者が貴金属を安く売れる理由について
貴金属の問屋街で貴金属を買うと安い、といったイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか？
問屋街では、御徒町（おかちまち）などが有名です。
「婚約指輪や結婚指輪を買うなら御徒町がよい！」といったネットの投稿を見かけることもあります。
「貴金属の問屋街の御徒町は宝飾問屋がたくさんあって、一般人にも卸価格で販売してくれる店舗もあり、百貨店や小売店より3割位安い！」などの投稿もありますが、本当にそうかというと、ほとんどが誤解です。
本記事では、問屋町である御徒町や問屋の意味について説明します。
貴金属の問屋街として知られる御徒町
御徒町は、1964年まで存在した東京都台東区の地域名です。現在も御徒町駅周辺地域の通称として用いられています。
御徒町は宝飾業界で働く人が多く、卸問屋も多いので御徒町にお店があるだけで卸売りと勘違いする人が多いです。
しかし、一般人に貴金属を販売しているなら、それは小売店と同じで、業者としか取引しない卸問屋などは「一般の人お断り」と書いてあるものです。
そのため、お客さんに卸価格で販売していることを、卸してる小売店知られたら大問題になり、取引停止になりかねません。
なので、小売店や百貨店よりほんの少し安い、といったことはありますが、卸価格ということはないのです。
そして安く売られている貴金属には、理由があります。
問屋とは
問屋は、「といや」「とんや」と読みますが、実は両者で意味が異なります。
といやは、「自己の名を以て、他人の為めに物品の販売又は買入を為す」業者を指します（商法第551条）。
といやは、商品の取引は自分名義で行うものの、取引の損益は委託者に帰属することになります。
といやは取引時、委託者から手数料を取ることで収入とします。
一方で、とんやは、卸売業を指します。
とんやが仕入れた商品は一度自分のものになった後、仕入価格に利益を上乗せして他の業者に販売します。
つまり、取引の損益は自分たちに帰属します。
業者が貴金属を安く売れる理由
小売店であれば、多くの場合、粗利50％を確保しないとお店を維持できません。
65％位の粗利でギリギリ、というところもあるくらいで、それだけの粗利がないと、人件費など必要経費をまかなえないのです。
その宝石の仕入原価率は、バーゲン時の割引率から何となくわかります。
70％オフとなっているなら、普段は70％以上を利益として上乗せして販売していると考えられます。
始めから販売価格を高く設定しているからだせる割引率なのです。
貴金属は流行の波が激しいわけではないので、無理して売り切る必要がありません。
値段相応の価値がある貴金属は、バーゲンで売らなくても売れますし、大きく値引きする必要性がありません。
まとめ
この記事をご覧になる人は、金やプラチナなど貴金属があしらわれたアクセサリーにご興味がおありでしょう。金のアクセサリーには資産価値があります。
御徒町にあるような問屋で購入ができると、安価で手に入れることができますが、一般人には難しいことが多いです。
そこで、使わなくなった貴金属のアクセサリーを買取に出して、購入費用をまかなうことを検討してみてはいかがでしょうか。
特に金が使用されているものなら、金価格が高騰している今、高値で取引できる可能性が高く、おすすめです。
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