フォックスファーの種類と特徴について解説
フォックスの毛皮(フォックスファー)は、数ある毛皮の中では身近な部類に入るでしょう。
冬物アウターのフード部分やマフラーなどとしてもよく使用され、冬の街中でフォックスの毛皮を見つけることはそう難しくはありません。
本記事では、フォックスの毛皮の種類や買取ポイントについて解説します。
使用していない毛皮があるなら、毛皮買取も視野に入れながら参考にしてください。
レッドフォックスの毛皮
レッドフォックスは世界中に分布し、赤ギツネとも呼ばれます。
日本だと北海道など気温が低下するエリアに多く生息し、赤みがかった毛皮が特徴で、カムチャッカのフォックスは毛並みが特に赤く、質が高いとされています。
レッドフォックスをはじめとするキツネ類の毛皮は、その長くて密集した刺し毛と綿毛によって、長毛種の代表的な毛皮動物として知られています。
レッドフォックスの毛皮の多くは野生個体から採取され、養殖によるものは少ないのが特徴です。
そのため毛色には幅広いバリエーションがあり、鮮やかな金色に近いものから灰色がかったもの、淡い色のものまで見られますが、一般的には明るく鮮やかなキツネ色の毛皮が高く評価されます。
一方で、鈍い赤褐色や黄褐色の毛皮は価値が低いとされがちですが、カムチャッカ産のレッドフォックスの毛皮は、その燃えるような赤色から「ファイヤーフォックス」と称され、非常に珍重されています。
シルバーフォックスの毛皮
シルバーフォックスの毛皮は、レッドフォックスの特異な突然変異から生まれたもので、カナダやアメリカ、ロシア、ノルウェー、フィンランドなどで養殖されています。
野生では大変珍しいため、市場に出回るシルバーフォックスの毛皮はほぼ養殖されたものです。
長く硬い刺毛と柔らかい綿毛が混ざり合い、豪華でボリュームのある見た目となっているのが、シルバーフォックスの特徴です。
特に黒色と銀色の毛のコントラストが強いものほど高い評価を受ける傾向にあり、天然の色合いを活かして、コートや襟巻きなどの製品によく使用されます。染色されることは少ないようです。
ブルーフォックスの毛皮
ブルーフォックスの毛皮は、グレーのような色味からしばしばシルバーフォックスと混同されやすいですが、ブルーフォックスの毛はシルバーフォックスのものより短く、より柔らかく、密に綿毛が生えていることが特徴です。
毛足の長さは約4~6cmで、フォックス種の中では短い部類に入りますが、その柔らかさと密度のため、優れた保温性を誇ります。
そのため、マフラーや襟など肌に直接触れるアイテムに好んで使用されます。ブルーフォックスの自然な色合いは染色にも適しており、多様な色で表現可能です。
毛皮ブランドと買取価格
シルバーフォックスだけではありませんが、毛皮製品の中にはブランド品があり、有名ブランドの毛皮だと中古でも高品質とされ一般的な毛皮より高価買取を狙いやすくなります。
代表的なブランドには、以下のようなものがあります。
- エンバ
- ソボル
- フェンディ
- サガファー
サガファーは「サガフォックス」という、フォックス毛皮でも特に高い品質の製品になっています。
毛皮のブランドを知っておけば、高価買取のヒントになるでしょう。
フォックスの毛皮買取ではお手入れが重要
毛皮はデリケートなので、日々のお手入れをしないとすぐに劣化します。毛抜けや穴開き、汗染み、虫食い、日焼けカビなど注意することは多くあります。
着る機会が少なくても定期的にお手入れをしっかりしておくことで買取や査定の際に値段が下がることを防げます。
毛皮のお手入れのコツ、また毛皮のクリーニングについてもご覧ください。