金の見分け方とは?刻印なしでも判断できる方法を紹介
金の購入・売却で問題になるのが、偽物との見分け方で、特に刻印がない場合です。
金の価格が上昇を続けるなか、高値で売れる金は偽物も多く出回る可能性が高く、金の売買では偽物に関する基礎知識を持っているのは必須といえます。
そこで、本記事では金の刻印、金の偽物によくある特徴、金の偽物の見分け方について簡単に解説しています。
まだ金の売買に慣れていない人は、金の買取で損失を出さないためにも確認しておいてください。
より詳しくは、関連記事も合わせてご覧ください。
金の刻印とは
金の刻印は、金に関する多くの情報を消費者に伝えます。最も基本的な情報のひとつとしては、純度が挙げられます。
金の純度とは、金の含有率を指しており、24金、18金、14金などといった形式で表記されることが多いです。
また、刻印は金製品の販売元・製造元、カラー、金メッキ、金張りなどの特徴も刻印によって示されます。
このように金の刻印にはさまざまな情報が含まれますが、その主な目的は、偽物との区別を容易にすることです。
市場には、純度を詐称した偽物の金製品が出回ることがあるため、正確な刻印は消費者にとって信頼の証となります。
正規の製造元やブランドが付ける刻印は、製品の真正性を保証するものとして、多くの消費者にとって重要な判断基準となるでしょう。
安心して金の売買をするためには、インゴットのブランドに関しても調べておいてください。
金の偽物によくある特徴
偽物の金製品でよく見られるケースを2つ紹介します。
刻印と純度が異なる
金製品に刻まれている刻印の情報と、実際の純度が異なるケースです。
18Kの刻印があるのに実際12金であるなど実際の刻印より低い純度の金を使用して、実際の価値よりも高い価格で売ろうとする手口が、これにあたります。
これは主に中古業者をだます目的であることが多いようです。
金に近い素材にメッキ加工している
タングステンなど金やプラチナに比重(比重に関してはあとで説明します)が近い素材をメッキ加工して、本物のように刻印がされているケースです。
比重が近いうえに、外観も金やプラチナと変わらないので、専門家でも一見しただけではわからないことが多い偽物といえます。
偽物を見分けるうえで、金メッキや金張りについて知っておくことは重要です。
刻印なしの金の偽物の見分け方
刻印がない場合の、金の偽物の見分け方として磁石を使う方法、比重を調べる方法について紹介します。また、「刻印がない金でも買取できるか」についてもご覧ください。
磁石を近づけてみる
金に磁石を近づけても、反応しません。
もし磁石に近づけた際に引きつけられるなどの反応を示したら、それは本物の金でない可能性が高いです。
ただし、銅やアルミなどの金属も磁石に反応しないので、磁石に反応しないというだけで本物の金であるとは断言できません。
比重を調べる
金が本物か偽物か見分けるために、比重をチェックする方法があります。
比重とは、ある物質の密度と、基準となる物質の密度の比のことを表します。
密度を測定する際は、水の密度を基準とするのが一般的であるため「金の比重=金の密度と水の密度の比」といえます。
金の比重を調べるには比重計を利用する方法と、水に沈める方法がありますが、詳しくは「金の重さを計算する方法は?比重や純度にも注目!」を参照してください。
金の価値を調べるには?
金の偽物と本物を見分けるには、まず刻印がある場合はその情報を参照します。
刻印がない場合は、金の偽物によくある特徴を知り、磁石や比重などを利用した確認方法で調べましょう。
金の刻印や金メッキ製品の買取についてより詳しくは、関連記事をご覧ください。