毛皮のリアルファーとフェイクファーの違いを知ろう!
リアルファーとフェイクファーの毛皮の違いをわかりやすく解説!

毛皮のリアルファーとフェイクファーの違いはどんなものかご存知ですか?
なかなかリアルファーとフェイクファーの毛皮の違いといわれても難しいかもしれませんが、ここではその違いについてわかりやすくご紹介します!
リアルファーとフェイクファーを知る
本物の動物の毛皮を使用したリアルファーと、合成繊維で自然の毛皮に似せて作った生地フェイクファーは構造が違います。
■リアルファー
動物の毛皮が素材で、フォックス、ラビット、ラクーンなどがあります。
本物の動物の毛皮を製品にしているので、風合いは豊かですが、高価になる傾向にあります。
リアルファーの構造を見ると、綿毛(わたげ)と刺し毛(さしげ)があります。
綿毛は短く柔らかい毛で、ダウンのように体温調整ができる役割があり、一方、刺し毛は外敵から身を守る役割で、綿毛より一般的に固いですが、ツヤがあり動物の柄を表す特徴があります。
■フェイクファー
フェイクファーの基本構造は、タオル地やベロア素材やコーデュロイと似ています。
裏面は織や編構造の基布で、合成品だとすぐに分かります。
基布の組織はパイル織やパイル編で、ループパイルを切り開き起毛して毛皮の毛並みのように加工しています。
切り開いたパイル糸を長短に分け刺し毛と綿毛の感触に似せ、染め色やプリントの配色等を変えて、動物の毛皮に似せた製品もあります。
リアルファーとフェイクファーの機能性の違い
■リアルファーのメリット
刺し毛の弾力性&耐水性が高く、綿毛が細かく密生して生えていればいるほど温かい空気の層ができ、体温の発散が防がれ保温性に優れています。
フワフワ柔らかな感触と美しい光沢も特徴です。
■リアルファーのデメリット
- 1.繊維製品より均質性をとるのが難しく、部位によって毛の長さや色が違う。
- 2.同じ状態で何度も摩擦すると、毛が擦れたり切れたりして抜ける。
- 3.熱に弱い。
- 4.悪い保管環境では虫害やカビがでる。
- 5.日光や蛍光灯、紫外線などに長時間当たると自然劣化や変色したり退色する。
- 6.臭いが吸着しやすく、香水やタバコ、防虫剤の臭いなどを吸着する。
- 7.香水やヘアスプレーが直接かかると黄変やシミになる。
■フェイクファーのメリット
リアルファーより耐久性があり、手入れが簡単で発色性が優れ、
天然毛皮にはない色や柄をだせる。
■フェイクファーのデメリット
1.熱や水分に弱い。