毛皮を修理する方法を専門家がわかりやすく解説!

毛皮の修理方法とその際の料金目安を知っておくと便利です。毛皮のプロが解説します!
毛皮がいくら丈夫でも修理しなければいけないことが起きます。
毛皮の修理が必要になるのは、「やぶれ」や「ほつれ」が多く、他にも様々な理由で様々な修理が必要になります。
ここでは、そんな毛皮にまつわる修理の方法をご紹介していきます!
やぶれやほつれによる毛皮の修理と料金の目安

毛皮がやぶれたりほつれたりした際に、できるだけ修理を早く終わらせ、料金をおさえたいなら、 「傷口が広がる前に直す」ようにしましょう。
毛皮の傷口が広がらないように注意しながら着るより、早めに修理した方がよいです。
やぶれやほつれ直しは、会社にもよりますが、例えば、
- 5cm以下:約3,000~4,000円
- 10㎝以下:約5,000~6,000円
- 10㎝以上:約7,000~8,000円
くらいの料金で修理できます。
スレや剥げの修理と料金の目安

毛皮のコートの
- 袖口
- 裾
- エリ
毛皮の「スレ」や「剥げ」が起きやすい箇所です。
位置や程度によって、修理が困難な場合もありますが、基本的な修理方法としては、
1.該当部分を切り取るor折り曲げる
2.他の場所から必要な分を切り取りって移植する
などの修理法がありますが、2はできないことも多いです。
状態や修理方法で料金は大きく違うのですが、参考として
・切り取り、折り曲げでの修理:5,000~10,000円
・他部分から移植して修理:7,000~12,000円
が目安にはなります。
ただ、先の通り内容で料金が大きく異なるので、必ず見積りをとりましょう。
パーツが壊れたときの修理と料金の目安

毛皮は大丈夫でも、留め金具が壊れることもあります。
全く同じパーツがあることは珍しいので、似た色のパーツで代用して修理することが多くなります。
- ボタン(一カ所):3,000円~4,000円
- カギホック(一カ所):3,000円~4,000円
- ケスカ(一カ所):3,000円~4,000円
- ハサミ(一カ所):3,000円~4,000円
毛皮の裏地の修理と料金の目安

丈夫な毛皮だと、裏地に修理が先に必要になることもあります。
見えない部分なので放置するも多いですが、見栄えがよくないので、毛皮を着ないオフシーズンに修理するとよいでしょう。
こちらも、原則的に全く同じものでなく、似た色の生地で修理することが多いです。
- コート(~60cm):36,000円~
- コート(~90cm):40,000円~
- コート(~120cm):45,000円~
- ケープ・ストール:17,000円~
- マフラー:6,000円~
毛皮の染め直し

毛皮の染色方法は様々ですが、一般的な方法としては、酸性染色(高温染色)と酸化染色(低温染色)です。
どちらも、熱を加えるので、皮が部分的に収縮する可能性があるので染め直しはオススメできません。