金はどこで購入できる?手数料や金購入のメリット&デメリットを解説
「金を購入したいが、どこから買えばいいのかわからない」
「金を購入するメリット・デメリットが知りたい」
「金は価格が高くて手が出せない」
投資先として、金の購入に興味があるけれど、上記のような考えがあり、なかなか踏み込むことができないという人が多くいます。
そこで本記事では、以下について解説していきます。
- 金の購入方法・購入場所
- 金の購入メリット・デメリット
- 金の保有方法
- 金の価格推移
また、今から金へ投資しようと考えている人や、金購入の資金を少しでも多くしたい人向けに、対処法として、不用品を売ることで資金を作る方法を解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
金を購入するとは?
金を購入するとは、金を所有し、所有権を持つことを意味します。金は世界共通の実物資産であり、経済や投資において、重要な役割を果たしており、投資や資産保護の手段として利用することも可能です。
上金を資産や投資対象として購入する場合の、メリットやメリットの裏付けとなる理由を解説しています。
有事の金と呼ばれている金が、なぜ価値が安定するのかについても紹介しているので、これから金の購入を考えている人は、金の購入がもたらすメリットやその理由までしっかりと理解した上で購入することをおすすめします。
世界共通の実物資産「金」
金は、世界共通の実物資産であり、経済や投資において重要な役割を果たしています。
金の投資のメリットは相対的に安全な投資手段とされており、株式や債券などの他の資産クラスと比較して、価格の変動が予測しやすく、リスクが少ないと考えられている点です。また、金は高い流動性を持ち、国や通貨に依存せずに取引が行われるため、安定した価値を持っています。
一方、金の投資のデメリットは需要と供給のバランスや金相場の変動によって影響を受けるため、市場の変動によって投資価値が変わる可能性が高い点です。また、金の保管にはコストがかかる場合や、売買には手数料や税金がかかる場合もあります。
投資対象として保有
金は投資対象として保有することができ、いくつかのメリットがあります。まず、金は経済の変動やインフレーションの影響を受けにくいことです。そのため、金は資産を保護する手段として利用されることがあります。
金の保有にはいくつかの考慮すべき点もあります。まず、金の価格は市場の変動によって影響を受けるため、価格変動リスクが考えられる点です。また、金を保管するためにはセキュリティや保管手数料が必要となる場合があります。
金の保有は、ポートフォリオの多様化や資産の保護の一環として考えられます。投資家は自身の投資目標やリスク許容度に応じて金の保有を検討することが重要です。
「守りの資産」となる
金は「守りの資産」としての役割を果たすことがあり、金は経済の不安定さや通貨価値の下落に対して保護的な特性を持っています。市場の変動やインフレーションの影響を受けにくく、価値の安定性が高い資産です。
金は投資や資産保護の手段として利用されます。経済の不安定な時期や政治的なリスクが高まる場合、金は保険のような役割を果たし、ポートフォリオを安定させる要素です。金は世界共通の価値を持つため、国や通貨のリスクに左右されず、国際的な需要と供給に基づいて取引されます。
金を「守りの資産」として活用する際には、価格の変動や保管コスト、売買手数料などを考慮することが必須です。金を保有する方法としては、金貨や金バーの所有、金のETFや金相場連動型ファンドへの投資などがあります。
ただし、金を「守りの資産」として保有することにも注意が必要です。金の市場は投資家の需要や供給の変化によって影響を受けるため、適切なタイミングやバランスを考慮する必要があります。
有事のときは「金」
有事のときにおける金の役割は重要です。金は経済や政治の不安定な状況や危機時において、安全な避難先としての価値を持っています。
金は世界共通の価値を持つため、通貨や国家のリスクに左右されず、取引が行われます。また、金は持ち運びや保管が比較的容易であり、即座に流動性を持つため、需要が高まる状況でも取引が可能です。これにより、金は緊急時における取引手段や価値の保存手段として機能します。
ただし、有事のときでも金の価格は市場の変動や需給バランスによって影響を受けるため、価格の変動リスクがあります。また、金を安全に保管するためにはセキュリティや保管手数料が必要となる場合もあります。
金はどこで購入できる?
金は様々なルーツで購入することが可能です。
- 貴金属店
- 直営店(金製品メーカーや金取引会社の直営店舗)
- 百貨店(宝飾品コーナーや贈答品セクション)
- 鉱山会社の関連会社(オンラインストアや公式ウェブサイト経由)
- 金地金商
- 銀行(一部の銀行が金の投資商品や金製品を提供)
- 証券会社(金のETFや金の先物契約などの金融商品を提供)
- 商品取引会社(金先物や金オプションなどの商品取引を仲介)
これらは金を購入するための一般的な場所の例です。地域や国によって取引方法や提供される金製品の種類が異なる場合があるので、具体的な情報を得るためには現地の情報源や関連企業に問い合わせることをおすすめします。
貴金属店
金は一般的に貴金属店で購入することが可能です。貴金属店では、金のバー、コイン、アクセサリーなど様々な形態の金製品を取り扱っています。
購入手続きは比較的簡単で、店舗を訪れて金製品を選び、価格と納期を確認したあと、購入することができます。
貴金属店で金を購入する際には、いくつかの要点に注意する必要があります。まず、信頼性の高い正規の貴金属店を選ぶことが重要です。
信頼できる店舗は、品質の保証や適切な価格設定を行っています。ただし、設定がしっかりしているからといって、自身での確認が必要ないわけではないので、金の純度や重量、価格などについても十分に確認しましょう。
直営店
金を直営店で購入することも可能です。一部の金製品メーカーや金取引会社は、自社の直営店舗を運営しており、金のバー、コイン、ジュエリーなどの金製品を取り扱っています。
直営店で金を購入する際には、まず店舗を訪れて商品を選びます。その際に、店舗スタッフは商品の特徴や価格について詳しく説明し、購入に関する相談も可能です。金の価格は市場価格に基づいて設定される場合が多く、店舗によって価格や販売条件が異なることもあります。
直営店で金を購入するメリットの一つは、商品の品質と信頼性が確保されていることです。また、店舗内には専門知識を持つスタッフがいるため、購入時に疑問や相談があれば適切なアドバイスを受けることができます。
百貨店
金を百貨店で購入することも可能です。一部の大手百貨店では、宝飾品コーナーや贈答品セクションなどで金製品を取り扱っています。金のバー、コイン、ネックレス、指輪など、さまざまな形態の金製品が展示されており、購入することが可能です。
百貨店で金を購入するメリットの一つは、幅広い品揃えと高品質な商品の提供です。百貨店は一流の宝飾品ブランドやメーカーと提携しており、信頼性と品質の保証があります。種類が豊富なので、贈り物や自分用としても選びやすいです。
購入手続きは百貨店の宝飾品コーナーや専門店で行います。スタッフは商品の特徴や価格について丁寧に説明し、購買者の要望や予算に合わせた商品を提案してくれます。
鉱山会社
一般的に金を直接鉱山会社で購入することは難しいです。鉱山会社は主に金の採掘と精製に特化しており、小売販売はほとんど行っていません。ただし、鉱山会社によっては、金の投資商品や金製品を提供する関連会社を持っている場合があります。
これらの関連会社は、鉱山会社の供給から金製品を製造し、小売市場に供給しています。一部の鉱山会社は、自社ブランドの金バー、金コイン、ジュエリーなどを取り扱っており、これらの商品は、一般の人々や投資家が購入できる形態で販売されています。
鉱山会社から金を購入するメリットの一つは、直接的な関与があるため、金の供給源を知ることができることです。
金地金商
金地金商は、金地金の販売に特化した専門店です。金地金商では、金のバー、コイン、プレミアム商品など、さまざまな形態の金製品を取り扱っています。これらの店舗は一般の人々や投資家が金を購入するための場所として利用可能です。
金地金商で金を購入するメリットの一つは、幅広い品揃えと競争力のある価格です。金地金商は複数のメーカーや取引先から金を調達し、多様な商品を提供しています。価格は市場価格に基づいて設定されますが、店舗間や商品間での価格競争も存在します。
また、一部の金地金商ではオンラインストアも提供しており、遠隔地からでも金の購入が可能です。
銀行
一般的に、金を直接銀行で購入することは難しいです。銀行は通常、金の販売を専門としておらず、主に金融サービスや預金業務に特化しています。しかし、一部の銀行では金を購入するためのサービスを提供している場合もあります。
これらの銀行では、投資商品としての金の販売を行っています。一般的には金のバー、コイン、金積立プランなどが取り扱われており、品質や純度についての保証もついているので信頼性が高いです。
金を銀行で購入するメリットの一つは、安心感と便利さです。銀行は金融機関としての信頼性があり、金の販売においても高い規制や監督が存在します。また、銀行は多くの支店を持っており、購入手続きや取引が比較的容易です。
証券会社
金を証券会社で購入することも可能です。一部の証券会社では金のETF(上場投資信託)や金の先物契約など、金価格と連動した金融商品を提供しています。これらの金融商品を通じて、個人投資家は金への投資を行うことが可能です。
金のETFは、証券取引所で売買される投資信託です。ETFを購入することで、実際の金を所有せずに金価格の変動に連動した投資をすることができます。
証券会社で金を購入するメリットの一つは、金融市場への容易なアクセスと多様な選択肢があり、金の市場動向や投資戦略に関する情報を提供してくれることです。また、証券会社を通じて金を購入することで、売買の柔軟性や取引手数料の削減などのメリットも得ることができます。
商品取引会社
金を商品取引会社で購入することも可能です。商品取引会社は金を含むさまざまな商品の売買を仲介する業者です。金を購入する際には、金先物や金オプションといった金融商品を取引することが一般的です。
金先物契約は将来の特定の時点で金を一定価格で買いまたは売りする契約です。商品取引会社の取引プラットフォームを通じて金先物取引を行うことが可能です。個人投資家は金の価格変動に応じて利益を追求することができますが、先物取引はリスクも伴うので慎重に行う必要があります。
金オプションは将来のある時点で金を買う権利(コールオプション)または売る権利(プットオプション)を持つ契約です。商品取引会社を通じて金オプションの取引が行われます。オプション取引は金価格の上昇や下降に応じた戦略的な投資を可能にし、リスク管理にも役立ちます。
商品取引会社で金を購入するメリットの一つは、投資家が相対的に小額の証拠金で大きな金額の取引を行えることです。これにより、レバレッジ効果(自己資金より高額な取引が可能)を活用して収益を最大化することが可能です。また、商品取引会社は市場の動向や分析ツールを提供し、投資家の意思決定をサポートします。
金ETF(上場投資信託)
金を金ETF(上場投資信託)を通じて購入することができます。金ETFは証券取引所に上場しており、個人投資家は証券会社を通じてこれらのETFを取引することが可能です。金ETFは金価格に連動しており、金価格の変動に合わせて投資の利益や損失が生じます。
金ETFの購入方法は、証券会社の取引プラットフォームやオンライン証券口座を通じて行われ、投資家は所定の手数料や手続きを経て、金ETFの株式を購入します。
金ETFのメリットは、実物の金を保有せずに金価格の変動に参加できることです。これにより、金を購入するための大きな資金や保管の手間を必要とせずに、金への投資が可能となります。また、金ETFは流動性が高く、市場での取引が容易です。
純金積立
金を純金積立で購入することができます。純金積立とは、定期的に一定金額を積み立て、それを純金として購入する方法です。一般的には銀行や金貨販売業者が純金積立サービスを提供しています。
純金積立では、投資家が自動的に金を購入し続けることで、時間をかけて金を所有することができます。積立額が一定の場合、金価格が高いときには購入する金の量が少なくなり、金価格が低いときには購入する金の量が多くなる仕組みです。
純金積立のメリットは、金を分割して購入することで、一度に大きな金額を用意する必要がないことです。また、定期的な積立により、投資を継続的に行い、長期的な金の資産形成を実現することができます。
合わせて「純金積立は投資としておすすめしない?やめとけと言われる理由を探る」もご覧ください。
金の購入方法
金の購入方法には店頭での購入とオンラインでの購入があります。店頭では金販売業者や銀行で直接商品を確認し、現金やクレジットカードでの支払いが可能です。
オンラインでは信頼できる金販売業者のウェブサイトから商品を選び、クレジットカードや銀行振込で支払いを行い、商品を配送してもらいます。
店頭購入では直接商品を確認できるメリットがありますが、手数料や価格差が生じる場合が多いです。オンライン購入では手軽に購入できるメリットがありますが、信頼性と安全性に留意する必要があります。
それぞれのメリット・デメリットを把握したうえで、自身にあった購入方法を決めましょう。
店頭で購入
金を店頭で購入する方法は以下の通りです。まず、金販売業者や銀行の店舗を訪問し、店内で金バーまたは金コインの在庫を確認し、希望の商品を選択します。
その後、金の重量や品位、価格などの詳細を確認後、支払いが完了すると、金バーまたは金コインが渡され、所有権が移転します。
購入後は、金の保管や管理についてもアドバイスを貰うことが可能です。店頭での購入では、直接商品を確認し、価格や品質についての情報を入手できるメリットがあります。
また、店舗のスタッフとの対話を通じて、金に関する質問や相談もできます。ただし、店頭での購入では手数料や価格差が生じる場合があるため、事前に複数の販売業者を比較し、条件を検討することが重要です。
オンラインで購入(積立)
金をオンラインで購入する方法は以下の通りです。まず、信頼できる金販売業者のウェブサイトにアクセスします。ウェブサイト上で金バーまたは金コインの種類や重量、品位などの詳細を確認し、希望の商品を選択します。
その後、購入数量や金額を入力し、オンラインフォームを提出します。支払いが完了すると、金販売業者は商品を配送し、配送時には安全な包装と保険が付加された状態で受け取ることが可能です。
オンラインでの購入では、24時間いつでも金を購入することができ、自宅やオフィスなどから手軽に注文できるメリットがあります。
ただし、オンラインでの購入には信頼性の高い業者を選ぶことが重要であり、個人情報や支払い情報の安全性にも注意する必要があります。
金の保有方法
金は地金として保有する以外にも、金貨やオンライン上に保有する方法などがあります。
金地金(インゴット)
金をインゴットとして保有することは、高純度の金を実物として所有する方法です。
インゴットは定められた重量と純度を持ち、一般的にはバー状の形状をしています。金のインゴットを保有する主な目的は、投資や資産保全、コレクションなどです。
インゴットを保管する方法としては、自宅のセーフティボックスや金庫、銀行の預金箱などが一般的です。保管場所のセキュリティと保険には十分な注意が必要です。
金をインゴットとして保有することは、金の実物所有の一つの方法です。販売業者や金取引所の情報を参考にして、自身の目的やニーズに合った金インゴットの保有方法を選びましょう。
特徴
インゴットの特徴は高純度の金を固めたバー状の形状をしています。国際的な品位基準に合致した金の製品であり、その純度と品質は保証されていることが特徴です。インゴットは一定の重量と規格があり、それぞれのバーには識別番号が刻印されています。
インゴットの国際公式ブランドやグッド・デリバリー・バーについては「インゴットのブランド」の記事をご覧ください。
これにより、取引や流通が容易に行われており、需要と供給の関係によって価格が変動します。
インゴットは物理的な形で保有されるため、所有者が直接保管することができます。これにより、自身の資産を実感することができます。
ただし、インゴットを保管する場合は安全性に留意する必要があり、インゴットは需要や流動性に影響されるため、売却時の手数料や価格差にも注意しましょう。
また、「インゴットの売却にかかる税金」の記事では、金インゴットを売却したときの所得区分などについて簡潔に説明しているため、必要に応じて参考にしてください。
サイズバリエーション
インゴットのサイズバリエーションは多様です。一般的なインゴットには、小型のものから大型のものまでさまざまなサイズがあります。一般的なサイズには、1グラム、5グラム、10グラム、20グラム、50グラム、100グラム、500グラム、1キログラムなどがあります。
これらのサイズは、金の取引や投資のニーズに応じて選択することが可能です。また、インゴットは形状が長方形や台形などバラエティに富んでいますが、一般的には棒状の形がよく知られています。
一方、大型のものは、より高額な投資や資産形成を目指す方に適しています。インゴットのサイズ選びは個々のニーズや目的に合わせて検討することが重要です。
刻印の意味
インゴットの刻印にはさまざまな意味があります。一般的な刻印は、製造元や銘柄、重量、純度などの情報を表しています。製造元の刻印は、信頼性や品質を示すために重要です。
有名な銘柄のインゴットは市場でより高い信頼性を持ち、再販や取引の際に有利になることがあります。重量の刻印は、インゴットの正確な重さを表し、価値の評価や取引に重要な役割を果たしています。
純度の刻印は、金の純度を示し、一般的にはカラットやファインネスという単位で表されます。これは金の純金含有量を示す指標であり、高い純度のインゴットはより価値が高くなります。
刻印はインゴットの信頼性と真正性を保証するために重要であり、購入時や取引時には注意深く確認する必要があります。
金貨
金貨とは、一定の重量と純度を持ち、美しいデザインや歴史的な価値を持っている金の一種です。金貨を保有する主な理由は、投資やコレクション、贈り物などが挙げられます。
金貨を保有する場合、信頼できる販売業者やオンラインストアから購入することが重要です。金貨の価格は金相場に応じて変動するため、市場価格や手数料にも注意が必要です。
金貨を保管する方法としては、自宅のセーフティボックスや金庫、銀行の預金箱などがあります。保管場所のセキュリティや保険にも十分な注意を払いましょう。
金貨の保有には、取引時には売却価格と手数料に注意しながら、買い付け時には純度や重量に注目する必要があります。また、金貨は需要や流通性も考慮して選ぶことが重要です。
特徴
金貨の特徴は以下の通りです。
金貨は一定の純度(通常は99.99%以上)の純金で作られています。そのため、その価値は金の純度に基づいています。
また、金貨は小型であり、手のひらに収まるサイズのものもあり、取り扱いや収納が容易であり、持ち運びや保管が比較的簡単です。
さらに、金貨には様々なデザインやテーマがあり、コレクションとしての魅力も持っていることが特徴です。特定の年号やイベントを記念したデザインなど、個別の金貨にはそれぞれのストーリーや歴史があります。
最後に、金貨は一般的な需要があり、貴金属市場で広く流通しています。そのため、売却や取引が比較的容易であり、需要と流動性の高さが特徴です。
サイズバリエーション
金貨のサイズバリエーションは以下のようになっています。
金貨の種類 | 重さ(グラム) | 特徴 |
---|---|---|
1グラム | 1グラム | 小額の投資や贈り物として人気 |
1/10オンス | 約3.1グラム | 一般的な投資用の金貨として人気が高い |
1/4オンス | 約7.8グラム | 手のひらに収まるコンパクトなサイズ |
1/2オンス | 約15.5グラム | 中間サイズで投資に適している |
1オンス | 約31.1グラム | 投資家やコレクターに広く利用されている |
金貨のサイズバリエーションは、投資目的や予算、好みに合わせて選択できることが特徴です。小型の金貨は、手軽な投資や贈り物に適しており、大型の金貨は、より高額な投資やコレクションを目指す方に適しています。
刻印の意味
金貨の刻印にはいくつかの意味があります。
金貨には純金の含有量が刻印されており、「9999」や「999」といった数字が表示されています。これは金の純度を示し、「9999」は99.99%の純金を表しています。
また、金貨には発行者や製造元の名称が刻印されています。これによって信頼性や品質が保証されていることの証明が可能です。
さらに、金貨には重量の刻印も施されていることが一般的です。「1oz」(1オンス)や「1/2oz」(1/2オンス)などの表示があり、金貨の価値や取引の基準を明確にする役割があります。
金貨の刻印は、その金貨の信頼性、純度、重量などを示す重要な要素です。
オンライン上で保有
金をオンライン上で保有する方法には、いくつかの選択肢があります。
- オンライン取引所
- オンラインストア
- オンライン投資サービス
オンライン取引所は、取引所に自分のアカウントを作成して金の購入が可能です。保有した金はオンライン上で管理され、価格の変動に応じて資産価値が変動します。
オンラインストアでは、金製品を選び、オンライン上で注文を行い、自宅で金を受け取ることが可能です。この方法では自身が金の所有者となり、保管や管理に責任を持つことになります。
オンライン投資サービスは、金の価格変動に連動した投資商品を購入し、金価格の変動に応じて利益や損失が発生します。その上で、保管や管理はサービス提供会社が行ってくれます。
オンライン上で金を保有することは、便利でアクセスしやすい方法ですが、リスクや手数料にも注意が必要です。
金の保管方法
金の保管方法としては、銀行の貸金庫、保管サービスの利用、自宅で金庫に保管する方法があります。銀行の貸金庫は高いセキュリティ対策が施されており、専門的な管理とセキュリティによって金の安全な保管が可能です。
保管サービスでは専門業者が保管施設を提供し、セキュリティ対策や保険による補償などを提供しています。自宅で金庫を使用する場合は、適切な金庫を選び、防犯対策や防火対策を講じることが必要ですが、自身でセキュリティを確保する責任も伴います。
これらの方法はそれぞれ特徴やリスクがあるので、環境やニーズに応じて適切な選択をすることが重要です。
銀行の貸金庫
金の保管方法には、銀行の貸金庫を利用することがおすすめです。
銀行の貸金庫は、金や貴金属などの貴重品を安全に保管するための専用の施設です。これらの施設は高いセキュリティ対策が施されており、盗難や紛失から資産を守るための堅固な防衛手段が取られています。
貸金庫は通常、監視カメラや警備員による24時間体制のセキュリティが備わっており、不正アクセスや侵入を防ぐために厳格な対策が講じられています。また、施設内には防火設備も整っており、火災や災害から資産を守ることも可能です。
銀行の貸金庫を利用することで、金の保管に関するリスクを最小限に抑えることができ、金の保管を確実かつ安心して行うことが可能です。
保管サービスの利用
金の保管方法として、保管サービスの利用があります。専門業者が金や貴金属などの貴重品を安全に保管してくれるサービスで、高いセキュリティ対策を講じた保管施設を保有しており、資産を確実に保護することが可能です。
保管サービスでは、金を専用の保管ボックスや個別のコンテナに保管することができます。これらの保管ユニットは、防犯システムや監視カメラ、警備員による監視などのセキュリティ対策が整っており、保険による補償も提供されています。
保管サービスを利用することで、自宅やオフィスに貴重品を保管するリスクを回避できるうえ、専門業者による管理とセキュリティ対策により、盗難や紛失からのリスクを最小限に抑えることができます。
自宅で金庫に保管
金の保管方法の一つとして、自宅で金庫に保管する方法があります。自宅で金庫を使用することで、金や貴重品を自身の管理下で安全に保管することができ、金属製の頑丈な箱なので、防犯性に優れています。
金庫は適切なサイズと重量を選び、しっかりと床や壁に固定することで持ち去られるリスクを軽減します。また、防火性能のある金庫を選ぶことで、火災や災害から金を保護することも可能です。
自宅で金庫を使用する方法は、金を手元に置きたいというニーズに応える一方で、自身でセキュリティを確保する責任も伴います。自宅の環境や資産の価値を考慮し、適切な対策を講じることが重要です。
金の価格推移
金の価格推移は、以下の通りです。
2016年から2018年を除くと、右肩上がりで価格が上がり続けていることが分かります。金価格の今後については、「金の価格が2倍に上昇する!?今後の金価格の予測を解説」も参照してください。
2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
最高価格 | 4,540円 | 4,735円 | 4,980円 | 4,645円 | 4,741円 | 4,817円 | 5,310円 | 7,058円 | 6,891円 | 8,149円 | 8,973円 |
最低価格 | 3,858円 | 4,122円 | 4,174円 | 4,130円 | 4,400円 | 4,224円 | 4,511円 | 5,209円 | 5,925円 | 6,675円 | 7,904円 |
平均価格 | 4,189円 | 4,322円 | 4,551円 | 4,386円 | 4,566円 | 4,537円 | 4,899円 | 6,108円 | 6,396円 | 7,644円 | 8,408円 |
地金価格
金の地金価格は、金の純度や重量に基づいて設定される価格です。地金価格は、金の相場価格に基づいて決定されますが、地金価格は金のコインや宝飾品などの付加価値を含まず、純粋に金の物理的な価値に焦点を当てています。
金の地金価格は、金の市場での需要と供給のバランスによって影響を受け、需要が高まると地金価格は上昇し、需要が低下すると地金価格も下落する傾向があります。また、国際的な経済状況や通貨の価値、金融政策なども地金価格に影響を与える大切な要素です。
金の重さ | 価格 |
---|---|
1g | 9,760円 |
10g | 100,900円 |
100g | 984,250円 |
1kg | 9,760,000円 |
コイン価格
金のコイン価格は、市場の需給や金の価格変動によって影響を受けており、金の相場価格に基づいて設定されます。金の相場価格は世界市場での金の取引価格であり、主にLondon Bullion Market Association(LBMA)などで取引される金の価格を指す場合が多いです。
金のコイン価格は、コインの純度、重量、デザインなどによっても異なります。高い純度や希少性を持つコインは、一般的な金の価格よりも高く評価され、市場に出回る量が少ないです。
金貨については「金貨16種類を一挙に解説」や「記念金貨の高価買取を成功させるコツ」もご覧ください。
金購入のメリット
金購入のメリットは以下の5点にあります。
- 金は長い歴史の中で貴重な財産として認識されており、価値が永遠に継続するこ
- 金は世界中で広く受け入れられ、通貨や国境を超えて交換可能な価値を持つ
- 金融危機などのような有事の状況でも価値が安定しており、通貨価値の安定性や信用リスクの増加に対する保険として機能すること
- 金は物理的な資産であり、保有資産の目減りを防止できること
- 金に関連する取引や保有に対して特定の税制上の優遇措置が存在する
これらのメリットと後に紹介するデメリットを考慮し、自身の余剰資金をしっかりと把握したうえで、金を購入するかどうかを検討する必要があります。
① 永遠に価値を継続
金購入のメリットは、その価値が永遠に継続することです。金は長い歴史の中で貴重な財産として認識されており、経済の変動や不確実な時期においても安定した価値を持っています。
金は限られた供給量があり、採掘や生産には時間と労力がかかるため、価値を永続的に保つことが可能です。経済的な不安定要素や通貨の価値の変動に左右されにくく、インフレやデフレの影響も比較的少ないとされています。
また、金は世界的に通用する普遍的な価値を持っており、国境や言語の壁を超えて取引されます。これにより、金は地域や国家の経済状況に依存するリスクを軽減し、国際的な資産としての価値を持っています。
② 世界で価値が共通
金購入のメリットの一つは、その価値が世界で共通していることです。金は世界中で広く受け入れられ、通貨や国境を超えて交換可能な価値を持っています。
金は長い歴史の中で貴重な財産として認識され、世界中の文化や経済システムで重要な役割を果たしてきました。そのため、金は国際的な市場で取引され、価値が共通して認められています。
この普遍的な価値の特性により、金は世界的な経済の変動や不確実な要素によるリスクを軽減する手段として活用されます。金は通貨や金融商品とは異なり、国や政府の信用に依存することなく、その価値が持続することが特徴的です。
③ 有事に強力
金購入のメリットの一つは、有事における強力な保有資産となることです。金は不安定な経済や政治的な混乱、金融危機などのような有事の状況で安定性を示し、価値を保つ特性があります。
有事のときには通貨や株式市場などの金融資産が大きく揺れ動くことがありますが、金はこれらの影響を比較的受けにくいとされています。金は独立した資産クラスであり、市場の変動や信用リスクに対抗することが可能です。
さらに、金は流動性が高く、需要と供給のバランスが取れているため、有事の状況でも比較的容易に売買することが可能です。また、金は通貨価値の安定性や信用リスクの増加に対する保険として機能することがあります。
④ 保有資産の目減りを防止
金購入のメリットの一つは、保有資産の目減りを防止できることです。金は物理的な資産であり、持続的な価値を持っています。経済の変動や不安定な状況においても、金は安定した価値を維持する傾向があります。
通貨価値の減少やインフレーションが発生すると、金の需要が高まりますが、金は一定量しか存在せず、供給が限られているため、需要の増加により価値が上昇します。そのため、金を保有することで通貨価値の目減りを防ぐことが可能です。
さらに、金は流動性が高く、世界中で広く取引されています。そのため、金を必要とする場合には比較的容易に売買することが可能です。これにより、金は資産の多様化やリスク管理の手段としても有用です。
⑤ 税金が優遇
金購入のメリットの一つは、税金が優遇されることです。多くの国や地域では、金に関連する取引や保有に対して特定の税制上の優遇措置が存在します。
金の価格が上昇した場合、売却時に得られる利益(キャピタルゲイン)に対しては、一定期間の保有や所得の一部として課税されることが一般的です。しかし、金は資産の一形態であり、その取引は他の金融商品とは異なる税制の適用を受けることがあります。
また、金の保有には一定の節税効果もあります。金は物理的な資産であり、金貨や金バーとして所有することが可能です。これにより、金の所有は金融商品や株式に比べて容易に追跡でき、資産の一部として税務申告に利用することができます。
金購入のデメリット
金のデメリットは以下の6点です。
- 為替の影響を受けることで、金の価格は為替相場の変動によって変動する可能性がある
- 利息や配当がないため、他の投資商品に比べて収益性が低いこと
- 購入時に発生する手数料(バーチャージ)があり、購入と売却の際にコストがかかる
- インゴット購入にかかる消費税で、購入価格に上乗せされるためコストが発生する
- 他の資産に比べて弱い値動きであり、大きな値上がりや値下がりを経験することが少ない
- 金の購入にはある程度の資金が必要であり、手数料や税金も考慮する必要がある
これらの要素を考慮し、金を購入するかどうかを検討する必要があります。
① 為替の影響
金購入のデメリットの一つは、為替の影響を受けることです。金は世界的な通貨として認められており、為替相場の変動によって金の価格も変動することがあります。特に、自国通貨の価値が変動する場合には金の価格にも影響が及ぶことがあります。
たとえば、自国通貨が強くなると金の価格が上昇し、逆に自国通貨が弱くなると金の価格が下落する可能性があります。これにより金の価格も変動し、投資家や保有者にとって予測困難な状況を生み出す可能性があります。
金購入の際には、為替の変動リスクを考慮する必要があります。為替相場の変動は投資利益や資産価値に直接的な影響を及ぼすため、購入や売却のタイミングを選ぶことが重要です。
② 利息や配当のない投資
金購入のデメリットの一つは、利息や配当がないという点です。金は物理的な資産であり、所有することでその価値を保持することが主な目的です。しかし、金自体は利益を生み出さず、利息や配当を受けることはありません。
金は市場価格の変動によって価値が変わるため、購入時と売却時の価格差を利益とすることが主な収益源です。
金購入は資産の保全やポートフォリオの多様化を目的とした投資と考えられますが、利息や配当のない性質から見ると、収益性が他の投資商品に比べて低いと言えます。
金は通貨や経済の不安定性に対する保険的な要素を持つ資産として重要な役割を果たしますが、利益を追求する主な手段ではないという点を理解することが重要です。
③ 購入時の手数料(バーチャージ)
金購入のデメリットの一つは、購入時に発生する手数料(バーチャージ)です。金を購入する際には、取引所や金販売業者に対して手数料が発生します。
手数料は、金の購入価格に上乗せされるため、購入時に追加の負担となります。特に大口での金の購入や頻繁な取引を行う場合には、蓄積される手数料が高額になる可能性があります。
また、手数料は、金の売却時にも発生することがあります。金を売却する際にも手数料が引かれるため、投資利益を実現するまでには売却手数料の回収が必要となります。
このように金の購入には手数料がかかるため、購入と売却の際には手数料の影響を考慮する必要があります。
④ インゴット購入にかかる消費税
金購入のデメリットの一つは、金を購入する際にかかる消費税です。インゴットは金の純度が高く、投資や保有として人気がありますが、購入時には消費税が課されます。
一般的に、金は貴金属として扱われ、その取引は消費税の対象となります。インゴットを購入する場合、購入価格に一定の割合の消費税が上乗せされることになります。
このように、金を購入する際にはインゴット購入にかかる消費税がデメリットとして挙げられます。消費税は購入価格に上乗せされるため、購入時のコストを増やし、投資利益に影響を与える要素となります。
⑤ 他の資産に比べると弱い値動き
金購入のデメリットの一つは、他の資産に比べて比較的弱い値動きであることです。金は価値が安定していると言われることがありますが、その一方で大きな値上がりや値下がりを経験することは少ないです。
金は、株式や不動産などの他の投資資産と比べると相対的に穏やかな価格変動を示します。株式市場のように日々のニュースや経済動向に敏感に反応することは少なく、比較的安定した傾向があります。
このように、金購入のデメリットは、他の資産に比べて弱い値動きであると言えます。価格の急変動や高いリターンを求める投資家には向かないかもしれませんが、リスク管理や安定性を重視する投資家にとっては魅力的な要素となることがあります。
⑥ 購入には、ある程度の購入資金が必要
金購入のデメリットの一つは、購入にある程度の資金が必要であることです。金の購入には、金の重さや純度に応じた価格が設定されています。また、一般的に金は高い価値を持つ貴金属であり、そのため金の量に応じて相応の資金が必要となります。
金のデメリットとしては、この購入資金がハードルとなることが挙げられます。金は小額の投資や少額の取引には向いておらず、まとまった資金を用意する必要があります。また、金の購入には手数料や納税義務も考慮が必要です。
以上のように、金の購入にはある程度の資金が必要であるというデメリットがあります。これらの要素を考慮しながら、金を購入するかどうかを検討してみましょう。
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本記事では、金の購入に関して詳しく説明しました。金の購入先には、貴金属店や金取引会社の直営店舗、百貨店などさまざまな選択肢があります。金の価格が下がったタイミングで購入できるよう、自分に合った購入先を決め、価格相場をチェックしておきましょう。
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