指輪は温泉で変色する?プラチナや金など各金属の対処法を知ろう
プラチナや金は錆びないとされますが、温泉でも大丈夫でしょうか。
温泉に含まれる成分と化学的に反応し、結婚指輪など大事な指輪が変色しないか心配な人もいるでしょう。
そこで、本記事ではプラチナ・金・ピンクゴールド・ホワイトゴールド・シルバーに分けて対処法を紹介します。
金買取の際にも、変色や錆びがなく綺麗に保管された指輪は買取額が上がります。
現在、売る意思がなくてもいつか役立つかもしれないので、参考にしてください。
プラチナの指輪が温泉で変色することへの対処法
結婚指輪の定番のプラチナは、安定性が高い金属で、指輪を付けたまま温泉やお風呂に入っても基本的には問題ありません。
ただ、いつもプラチナを着用していると、汗や皮脂が表面にいて輝きが悪くなるケースがあります。このような場合、乾拭きで元に戻ります。
また、プラチナはやわらかい金属であるため強度を高めるために他の金属を混合することがありますが、この他の金属の影響で変色する可能性はあるので、注意は必要です。
合わせて「プラチナの傷対策」も参照ください。
金の指輪が温泉で変色することへの対処法
指輪の他にもさまざまなジュエリーに使用されることが多い金は、温泉の硫黄成分で黒く変色することがあります。
磨けば元に戻りますが、温泉やお風呂に入るときは外しておくのが無難でしょう。
金もプラチナと同様にやわらかい金属です。そのため、はやり他の金属を混ぜることで強度を上げる加工を施します。例えば、18金(K18)の場合、75%の金に対して、他の金属が混合されています。
この配合する金属によって変色のしやすさが異なります。接合部に使用される「ろう」が酸化され、赤紫に変色した際も磨けば戻ります。
「18金なのに変色する?」もご覧ください。
ピンクゴールドの指輪が温泉で変色することへの対処法
ピンクゴールドは、通常の金より優しい色合いで、女性用の指輪によく使用されます。
また、そもそもピンクゴールドとは、純金に一定割合の他の金属を混ぜたものですが、配合素材として多いのが銅です。
銅は黒く変色しやすい性質があるため、温泉に入る際は注意が必要です。
もし温泉でピンクゴールドが黒く変色した場合、変色部分が表面だけなら専門業者に磨いてもらえば元に戻るでしょう。
ホワイトゴールドの指輪が温泉で変色することへの対処法
結婚指輪にも使用されることが多い貴金属のホワイドゴールドは、純金75%とパラジウムなどを25%混ぜたものが一般的です。
プラチナとホワイトゴールドは見分けが難しいですが、全くの別の素材であり、ホワイドゴールドをつけたまま温泉に入るとメッキがはがれるなど、黄色く変色することがあります。
変色した場合、業者にリングを仕上げ直してもらうか、メッキをしてもらう必要があります。
シルバーの指輪が温泉で変色することへの対処法
シルバーは指輪以外にネックレスやピアスにもよく使用されますが、シルバーは硫黄に反応しやすい性質があります。
温泉に硫黄分が含まれていれば黒く変色しますが、以下の手順で対処できます。
- 銀磨き用のクロスやクリームで磨く
- 牛乳で30分ぐらいつけて、乾いた布で磨く
- 歯磨き粉で磨く
- 重曹をつけて歯ブラシで磨く
磨くのがシルバーが変色したときの対処法の基本ですが、ロジウムメッキをしてもらうのもひとつの手です。合わせて「スターリングシルバー・ピンクシルバーとは?」も参考にしてください。
【まとめ】温泉で指輪の変色を回避するには外しておくのが無難
指輪が温泉で変色するか、変色したときの対処法はどうするかについて解説しました。
結論、どの金属でも変色する可能性はあります。変色や錆びに強いとされる金属でも、他の金属を混ぜている場合、その金属が反応して変色や錆びに繋がります。
大事なジュエリーを綺麗に保つには、貴金属のお手入れやプラチナの傷対策ついても基本事項を押さえておきましょう。